『海辺の熊野古道』、みなべ町の魅力
こんにちは。熊野古道星空ガイドの角田です。今回はStar forestが星空ツアーを催行するみなべ町の『海辺の熊野古道』について詳しくご案内します。
そもそも熊野古道って?
熊野古道とは何なのか?という疑問はいろんな解釈があって、考え出すと深みにはまって抜け出せなくなるのでざっくりお答えします。熊野古道とは「道」です。熊野三山(熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社)へ向かう道が一般的に熊野古道と呼ばれます。
熊野古道にはいろんなるルートがあります。京都・大阪から和歌山南部までの紀伊路、紀伊路から本宮を通って新宮までの中辺路、紀伊路から海側を通って勝浦までの大辺路、高野山・奈良を通る小辺路、三重からの伊勢路などです。(上記地図参照)
熊野古道には「王子」と呼ばれる中継点?のようなものが存在します。昔、京都や大阪から熊野三山を目指して熊野古道を歩いた人々はこの王子を目印としていました。王子をずーっと辿って歩いていくと、京都から本宮大社までたどり着けるわけです。
和歌山県では今でも、いたるところにこの王子が点々と存在しています。Star forestが星空ツアーを催行するみなべ町にももちろん王子が存在しますので、今回はみなべ町の王子を2か所紹介します!
岩代王子と千里王子
まずご紹介するのは岩代王子。岩代王子はJR岩代駅から歩いてすぐです。岩代駅は独特の空気感を漂わす無人駅です。
駅を出たらすぐに看板が出てますので、とってもわかりやすいです。駅から岩代王子まではたったの200m。
良く言えばレトロな踏切を通り過ぎると、その先はもう海です!踏切の先に太平洋の水平線がチラリズムしています↓
踏切を渡ってすぐ右手、海辺にはこんな感じで岩代王子が静かに佇んでいます↓
この岩代王子から3kmほど歩くと到着するのが千里王子です。梅林に囲まれた「これぞみなべ!」という景色の中にあります。
岩代王子よりも立派な建物がドドーンと存在します↓
Star forestが星空ツアーを催行するのもこの場所・千里なんですが、夜の星空だけではなく日中の景色も是非楽しんでいただきたいおすすめスポットです。梅林と大海原を一緒に楽しめる壮大な景色が広がっています。
特筆すべきはやはり海!
みなべ町内の熊野古道として特筆すべきはやはり海の存在です。熊野古道と言えば一般的には山道を歩きながら熊野三山を目指す、こんなイメージです↓
しかし、みなべ町内の王子はどちらも海のすぐそばにあります。千里王子周辺に関しては、熊野古道の中で唯一海浜を歩く道であることから『海辺の熊野古道』と言われています。
昔、京都から熊野三山を目指してあるいて皇族の方々は、このみなべの美しい海を見て涙したとも言われています。その当時、彼らがこの景色を詠んだ和歌なども数多く存在します。(和歌山だけに!?)
和歌山にお越しの際は是非、みなべ町の自然あふれる景色と熊野古道散歩を星空ツアーとセットでお楽しみください!11月13日~11月25日まで期間限定でみなべ町にて星空ツアーを開催しております。お問い合わせはこちらから↓