テカポ周辺の街は穴場だらけ
こんにちは。テカポ星空ガイドの角田です。今回はテカポを飛び出して周辺の街を案内します。テカポは星空がどんどん有名になってきて、2泊3泊と連泊される方も増えてきました。そういった方々の日中の選択肢の1つになれば良いなと思います。
隣町は50km先
まず今回の記事を読む上で気を付けていただきたいのが、NZでの「隣町」の概念です。テカポでは隣町は50km先です。いくつか街を紹介しますが、車がないと行けません!日本のようにバスや電車などの便利な交通手段は一切ありませんのであしからず。
しかし、周辺の街にはそれぞれ味があって、テカポにはないような古きNZの田舎文化が今でも残っているような場所です。テカポに住んでいる地元民ならではの視点でこれらの街の魅力を紹介していきます。
まずはTwizel
まずはテカポから西に向かって車を30分走らせた所にある街・Twizel(トゥワイゼル)から。テカポとTwizelは運河で結ばれています。テカポ湖の水は水力発電に使われており、運河を通って海まで運ばれているのです。
Twizelではこの運河の水を利用してサーモンの養殖を行っています。テカポ名物である湖畔レストランのサーモン丼もこの養殖場で育っています。
上の写真が運河の中にあるサーモン養殖場です。テカポで釣り好きの方は皆さんこの運河まで釣りに来ます。なぜなら、養殖場を飛び越えて逃げ出した活きのいいサーモンがこの運河で釣れるからです。
養殖場の周りで釣りをしている人は本当に多いです。養殖場の方もそれをわかっているのに、何の対策もしない辺りがNZらしいと言えばらしいですね。釣り好きの方は是非、テカポに来た際はこのサーモンの穴場を狙ってみてください!
続いてFairlie
次はTwizelとは反対側、東に車を30分走らせた所にある街・Fairlie(フェアリー)です。なかなかオシャレな名前をしたこの街ですが、テカポの地元民がFairlieに行くときには必ず立ち寄る店が1つあります。
「Fairlie Bakehouse」という名は体を現しまくっているこのお店はパン屋さんです。ここのお店のメニューでテカポ民が愛してやまないのがNZのソウルフード、パイです。
数種類あるメニューの中でも一番人気なのが、このサーモンパイです。写真の通り、大きなサーモンがパイの中にごろごろ入っています。
さっきからサーモンの話ばっかりですが、テカポ周辺は地元で養殖を行っているということもあり、サーモンメニューが豊富です。サーモン丼、サーモンベーグル、サーモンパイ、サーモン刺身、サーモンクロワッサンと、サーモンだけで3日は過ごせます。
サーモン好きには天国のような場所なので、夜の星空とセットで三日三晩テカポサーモン旅行を企ててもいいかもしれません。油が乗っててぷりっぷりでおいしいですよ!
ちょっと足を伸ばしてPleasant Point
Fairlieからさらに東へ20分ほど車を運転したところにあるのがPleasant Pointという街です。この街には「Legend」という名のなんとも仰々しい名前のカフェがあります。このカフェの名物メニューがカスタードスクエアというデザートです。
カスタードスクエアとはふわっふわのカスタードがたっぷり詰まったNZでもポピュラーな食べ物です。ここのは特に人気で、他の街のカフェでもここのカスタードスクエアを取り寄せて販売しているのをよく見ます。
このカスタードスクエア、とってもおいしくてコーヒーとの相性も抜群で私も大好きなんですが、1つだけ欠点があります。それがカスタードスクエア表面固すぎ問題です。
上の写真を見てもらうと一目同然。真ん中にあるふわっふわのカスタードがフォークを刺した瞬間、ぷにゅっとサイドに飛び出してしまいます。これがいわゆる「カスタードスクエア表面固すぎ問題」です。
何回食べてもキレイに食べることができません。誰かカスタードスクエアの正しい食べ方知っている人教えてください。
そんな所まで行く時間ない!という方へ
さて、長々とテカポ周辺の街を案内してきましたが、NZに旅行に来る方はテカポには一泊のみの予定の方がほとんどです。なかなか周辺の街までゆっくり楽しめる方は少ないと思います。ですが、そういった方々もご安心ください。
テカポの街には「RUN76」という名のカフェがあります。
このカフェにはなんと!上で紹介したサーモンもパイもカスタードスクエアもぜーんぶ揃っています!わざわざ出かける必要全くナシです。時間がない方は是非、このカフェに立ち寄って、周辺の街に行った気分だけ味わってみてください。
過去記事「星空を綺麗に見るコツ」の中でも書きましたが、テカポでどうしても星を見たい!という方にはやはり連泊することをオススメします。1泊と連泊では星が見れる確率が全然違います。
気合い入れてテカポに連泊してみようかな!と考えている方は是非今回の記事を参考にして周辺の街にも遊びに行ってみてください。NZらしいのんびりとした雰囲気が思う存分満喫できますよ。最初にも言いましたが、必ずレンタカーで来てくださいね!