Mt.John歩いて登ってみた
こんにちは。テカポ星空ガイドの角田です。テカポの山と言えばMt.Johnです。歩いて登れるハイキングコースを先日の休みの日に登りましたので、どんなコースなのか紹介します。
Mt.Johnはこんな山
Mt.Johnは標高1031mもある山です。標高1000mを超える登山となると、それなりにしっかりとした登山な気がしますが、テカポの街ですでに標高700mを超えていますので、街からだと標高差たった300mのプチ登山です。
ハイキングコースは2本あります。松林を抜けて1時間で山頂に到着するコースと湖を眺めながら2時間かけて山頂に向かうコースです。今回は1時間コースを登りましたので、そちらの紹介です。
この山の山頂には天文台があり、夜の星空ツアーはこの天文台で行われています。夜間は研究関係の車両かツアーのバスのみが山頂に上がれる場所ですが、日中は一般に公開されています。天文台施設は日中はカフェになります。
登山スタート
テカポの街から登山口までは歩いて20分ほどです。登山口はこんな感じですごくわかりやすいです↓
「Mt.John Walkway」と書かれています。NZではこういった登山道やハイキングコースはすべて国の管理下にあります。看板上部にある「Department on Conservation」というのが環境保全を担当する国の機関です。
実はNZでは公用語は英語以外にもあります。それが先住民・マオリ族が使用していたマオリ語です。なので、こういった国の機関の名前を表記する時には必ずマオリ語も併記します。
「Department on Conservation」の下に「Te Papa Atawbai」と書かれているのがマオリ語で環境保全を担当する部署だというような意味です。マオリの文化や言語に敬意を払って、大事してしているのがNZの良いところです。そういうとこ好きです。
道は歩きやすく整備されていて、急な坂道もほとんどありません。ただ、松林の中を抜けて歩くので、残念ながら登山中にはテカポ湖があまり見えません。湖は山頂に着いてからのお楽しみとなります。
山の中腹
夏になると山中には様々な植物が花を咲かせます。また、山の中腹は完全に松林の木陰なので、日差しを気にすることなく歩くことができます。(とはいえ、日焼け止めは必須ですが!)
15分ほど歩くと、少し松林が開けた場所で休憩できます↓
雨が降った次の日には、所々キノコが生えています↓
このキノコは食べられる派と食べられない派に意見が分かれている危険なキノコです。よっぽど自信がある人以外は、食べないことをオススメします。食べられる派の人の中には、みそ汁に入れて食ったという強者もいますが。
途中、山中では道が分かれる所が数か所あります。急な道はすべて近道なので、どっちの道に進んでも行きつく先は同じです。ゆっくり登るも良し、チャレンジしてみるも良しです。私はずーっと緩やかな方を歩きました。
松林を抜けると
私の足だと、歩き始めて40分ほどで松林の終わりが見えてきます↓
松林を抜けたところには休憩用のベンチがあり、そこから見える最後の坂道を登ればMt.John山頂に到着です。
松林を抜けると遮るものが無くなるので、このベンチからは辺り一帯の景色を見渡すことができます。お弁当(もしくはおにぎり)持参で登山される方は、間違いなくここが昼食ポイントです!
この日は天気が良いのに登山する人がほとんどいなかったので、妻と二人で地面に寝っ転がってダラダラと休日を過ごしていました。日本で過ごすダラダラ休日とは一味違うダラダラ感が楽しめます!
いよいよ山頂
ベンチを通り過ぎて最後の坂道を登るといよいよ山頂に到着です。
本っっ当に気持ちの良い景色です。大した登山ではないんですが、それなりに「おぉー頑張って登ったぞー」という達成感を感じることもできます。ここから振り返るとそこはもう天文台施設が見えてきます。
Mt.Johnは元々は山全体が牧場として使われており、今でも山頂は天文台ですが山の中腹は牧場です。なので、牧場と天文台の敷地の境目はフェンスで仕切られています。
敷地の境目には階段があって、これでフェンスを乗り越えて天文台の敷地内に入ります。Mt.John天文台の日中の見どころはこの記事から↓
帰りはTekapo Spring
私は帰りも同じ道を通って帰りました。時間に余裕がある時には、2時間コースでテカポ湖を眺めながら帰るのもオススメです。1時間コースは歩いて降りていると、Tekapo Springという温水プール施設が見えてきます。
一汗かいたあとに、気持ちよさそうにプールに入っている人たちが見えてきます。これはもう行くしかないです。Mt.Johnを歩かれる方は、水着の準備もお忘れなく!(貸出もできますが)
ちなみに、Tekapo Springにはレストランも併設されており、NZビールやNZワインといったアルコールを楽しむこともできます。「登山→温泉→ビール」というゴールデンパターンは万国共通ということですね。
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