熊野古道星空ガイドのブログ

「海辺の熊野古道」和歌山県みなべ町で星空ツアーを開催するStar forestのブログです。

まだ間に合う!?テカポから見るふたご座流星群2016

こんにちは。テカポ星空ガイドの角田です。今回は先週ピークを迎えたふたご座流星群がテカポからどう見えたのか?また、ピークを過ぎたふたご座流星群はまだ見えるのか?という話です。

 ふたご座流星群

皆さん、ふたご座流星群はご覧になりましたか?流星群のピークは12月14日~15日と、ド満月と重なっておりましたので残念ながらあまり良いコンディションではなかったですね。

しかも、テカポは先週記録的な悪天候でした。くもり・雨はもちろん、風速30m/s以上の風が吹き荒れ、星空ツアーも強風により中止になる日もありました。満月と悪天候が重なり、正直流星群どころかまともに星が見えないような状態でした。

しかし、ピークを過ぎたからと言って流星群が全く見えないわけではありません!むしろ満月から日が進むにつれて月が夜空に上ってくる時間は遅くなりますので、流星を見るにはチャンスだとも言えます!

 

月とふたご座

先週、流星群のピークの日は満月でしたので、日が沈むととともに明るい月が上がって来ました。が、今週になって月が上る時間はどんどん遅くなり、夜中を過ぎてから月が上がってきます。

つまり、月明かりの影響がない暗い状態の星空を楽しむ時間がより長くなっているということです。これは、流星を見る上ではとっても大事な条件です。

また、ふたご座が上がってくるのは真夜中12時ごろです。「ふたご座流星群」という名前から、ふたご座が見えないとこの流星群も見えないのかと思われがちですが、これは違います。

ふたご座を中心に放射状に現れる流星はふたご座流星群と考えて問題ありません。つまり、ふたご座が見えていなくても、流星の軌道の先(流れる方角の逆側)にふたご座があれば、この流星はふたご座流星群の一部だと言えます。

むしろ、ふたご座から離れた場所に流れる流星のほうが、流星の軌跡を側面から見ることになるので、長い流星が見えます。逆にふたご座周辺の流星は、流れてくる流星を正面の方向から見ることになるので、比較的短い流星になります。

 

まだテカポから見えるのか!?

さて、先週ピークを迎えたこふたご座流星群ですが、テカポからまだ見えるのか?という話です。結論から言うと、今週中ならまだ何とか間に合います!昨日(12月20日)の星空ツアーでも、2時間のツアー中にふたご座流星群だと思われる流星が5個ほど流れました

とは言え、もうピークは過ぎていますので1時間に50個も60個も見えることは残念ながらありません。ですが、今回の流星群を見逃した方で「何としても見てみたい!」という方は是非今週中にテカポにお越し下さい。日本から来られる方にはかなりの行動力が求められますが。

今週なら月の影響は心配ないです。天気さえ良ければ天の川とセットで綺麗な流星たちがまだ何とか見えるはずです。

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今回の流星群は残念ながら諦めるという方も、ふたご座流星群はまた来年やってきますので、しっかり1年間計画を立てて来年こそは是非テカポで流星群ご覧ください。

 

流星群を見るには

流星群を見るときの注意点は、星空を綺麗に見るときの注意点とほぼ同じです。明るい街明かりや月明かりを避けること、目が暗闇に慣れるまで最低15分は外で粘ることなどです。

流星群を見るときのポイントはさらにもう一つ、できるだけ広い範囲の星空を眺めることです。上記にも書いてある通り、「ふたご座流星群」と言えでもふたご座の方向からのみ流れるわけではなく、360度夜空のどこからでも流れます。

つまり、極力広い範囲の星空を眺めたほうが流星が見れる可能性は上がります。可能であれば、地面に寝転がって眺めるのが一番良いです。首も痛くならないですし、眠くなったらそのまま寝れます。

来月には再び三大流星群のひとつである「しぶんぎ座流星群がやってきます。上記の流星群を見るポイントを参考に是非眺めてみてください!

 

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