一生もんの経験!ルートバンを歩いてきた
こんにちは。NZでニート生活中の角田です。せっかくのありあまる時間を活かして、ルートバントラックに挑戦してきました。一生忘れられないぐらいの最高の経験でした!
ルートバンってどこ?
ルートバンは南島の南西にあるウォーキングトラックで、NZのGreatwalksの1つです。すべて制覇するには山小屋に泊まりながら3日~4日ほどかけて歩く必要があります。
そこまでガッツリ山登りをする自信がなかったので、今回は山小屋に1泊だけして、一番高い場所・コニカルヒルを目指す計画にしました。
Glenorchyで前泊
今回はルートバンの出発地点であるルートバンシェルターから30分ほどのところにある街・Glenorchyで前泊しました。この街は静かでのんびりしてて、一発でお気に入りの街になりました。
ワカティブ湖に伸びる桟橋がなんともいい味出してます。街明かりもほとんどなくて、夜はテカポに負けないぐらい星が綺麗でした!
出発日は朝日が昇る前に起きて、ルートバンシェルターへ向かいました。天気はこれ以上ないぐらいの快晴!朝日と共にこんな道を気持ちよくドライブです↓
ルートバンシェルターへ向かって運転していると、周りは牧場だらけです。私が行った日の朝はちょうど羊が道を渡って移動する日だったらしく、途中から羊の群れがガイドしてくれているようでした。
この景色も日本帰ったら見れなくなるのかと思うとちょっぴりセンチメンタルな気分になりました。
ルートバンシェルターからルートバンフラット小屋
朝8時過ぎにはルートバンシェルターに到着しました。このシェルターには広い駐車場とトイレがあります。車はここに置いておいて、厳選した必要なもの以外は車の中に残して、いざ出発!
トラックは整備されてて、とっても歩きやすいです。周りを見渡せばこれぞNZな木々が立ち並び、一体何千年この場所は変わらないままなのかと不思議に思うとともに、自然の尊さを改めて感じることができます。
疲れたら立ち止まって、周りの景色を眺める。マイナスイオンだらけの森林浴はハンパなく気持ちいいです。
この辺りには「Toutouwai」という名前のスーパーフレンドリーな鳥がいます。人間を見ると向こうから寄って来てくれて、足を差し出すと上に乗ってくれます。
とんでもなくラブリー。もうこれはラブリーすぎます。反則です。
所々、道をそれて森の中に入る小道があります。小道の先には川が流れていて、ゆっくり休憩することができます。休憩場所も癒し効果抜群。
ルートバンシェルターから2時間ほど歩くと、ルートバンフラット小屋(標高700m)に到着です。
この日に泊まったのがこの小屋なんですが、庭からの景色がこれです↓
せっかくベンチとテーブルがあるので、ここで少し早めの昼食を食べました。
ルートバンフラット小屋からハリスサドル
ルートバンフラット小屋から先は少しきつい登りでした。その分、少し登る度に遠くなっていく川や見渡す景色の広さを楽しむことができます。
1時間ほど登ると、ルートバンフォールズ小屋(標高1000m)に到着です。ここは人気の小屋で、夏場はほぼ毎日満室です。デッキから眺める山々の景色がなんともたまりません。
小屋の近くには滝があり、涼しい水しぶきを浴びることができます。この小屋で泊まるなら、滝の水で体や服を洗うこともできます。
この滝を過ぎると、登りは落ち着いてなだらかな道になります。
整備されてて歩きやすいですし、休憩の時に見える景色は相変わらずどこを切り取っても絶景!
2時間ほど歩くと、深い青色をしたハリス湖が見えてきます。空、山、湖、草の自然が織りなすキレイな色の共演を楽しむことができました。
ハリスサドルからコニカルヒル
ハリス湖を通り過ぎると、右手にハリスサドル(標高1255m)が見えてきます。ハリスサドルにはトイレもありますし、木製デッキに座ってゆっくり景色を眺めながら休憩しましょう。
ここからルートバンで一番高い場所・コニカルヒル(標高1515m)を目指します。ハリスサドルからコニカルヒルまでは往復で2時間ほど。
コニカルヒルまでは両手を使ってガッツリ岩場を登る箇所もあり、疲れた身体には結構辛かったです。チョコやクッキーなど、カロリーの高いものを補給してなんとか乗り越えました。
てっぺんまで行くと、疲れが吹っ飛ぶぐらいにキレイな景色を見渡すことができます。
雲一つない見事な快晴のおかげで、山の隙間からはちらっとタスマン海が見えました。
頂上で体力は限界に限りなく近かったですが、今まで感じたことないような達成感を感じることができました。この快晴とこの景色を楽しませてくれた山の神様に感謝です。
ルートバンフラット小屋へ戻って爆睡
ほとんど気力だけでルートバンフラット小屋へ戻り、近くを流れる小川で体を洗いました。この小屋にはガスがあるので、火を使って温かい晩御飯を作ることができます。この日は焼うどんにしました。
小屋はDOCという国の機関が管理しており、中はとってもキレイです。
二段ベッドにはマットレスもあって、思ってたよりもかなり快適に眠れました。山歩きの疲れもあるんでしょうが。
翌朝起きると、この日も見事な快晴!外で山コーヒーを楽しみました。カフェで飲む繊細なコーヒーには程遠いし、決して高価なコーヒー豆を使っているわけではないけど、最高においしいコーヒーでした。
山コーヒーと一緒に朝ごはんも食べて、出発地点のルートバンシェルターを目指して歩き始めました。あと2時間でこのルートバン歩きが終わってしまうと思うと、寂しい想いが込み上げてくる帰路でした。
途中、水を補給した小川がとんでもない清流でした。
無事歩き終えて、体内から溢れ出る満足感とともにテカポまで運転して帰りました。
ルートバンからテカポ
帰りもせっかくの快晴なので、途中いろんな場所に寄りながら写真をパシャパシャ撮りました。まずはクイーンズタウンにあるワカティブ湖↓
ワナカを通り過ぎたあと、道路沿いに「Lindis Pass」という場所があります。
白黒で写真を撮ると、2017年とは思えません。
プカキ湖でちょうど夕焼け。
アオラキMt.Cookもほんのりピンク色に染まっていました。
まとめ
出発前は人生初の山小屋泊に少し不安を抱いていましたが、泊まってみるととんでもない快眠でした。
1日目に歩いた距離はなんと28km!なかなかハードな山歩きでしたが、見える景色が素晴らしくて本当に忘れられない経験になりました。天気に恵まれたことが何よりです。
今後、ルートバンを歩く予定の方は是非参考にしてください。今後、NZに来る予定の方は是非ルートバンを予定に入れてください。オススメ度100%です!