熊野古道星空ガイドのブログ

「海辺の熊野古道」和歌山県みなべ町で星空ツアーを開催するStar forestのブログです。

熊野古道 秋の星空2018

こんにちは。熊野古道星空ガイドの角田です。最近、夜になるとすっかり涼しくなってきました。日によっては寒い日もあるぐらいです。気温だけではなく、夜空の星々もどんどん秋めいてきました。今回はそんな熊野古道から見える秋の天体のご案内です!

夏の星座がどんどん低く

「秋になったなー」と1番強く感じるのは、夏を代表する星座・さそり座が西の空低くになっているのを見たときです。もうあと1か月もすると見えなくなります。さらに、春先からずっと案内していた人気天体・木星もかなり低くなってきました。木星も案内できる期間はもうあとちょっとです。

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↑この写真で「どこにさそり座があるのかわからない!」という方は是非Star Forestの星空ツアーに参加してみてください

見えなくなる天体はどんどん多くなっていくのですが、夏の大三角はまだまだ見えます!天頂高くに並ぶ3つの明るい1等星は、まだまだ夏を感じさせる星々です。

 

これが見えたら秋!

秋を代表する星座と言えばペガスス座です。翼の生えた馬・ペガサスなんですが、日本語の正式表記では「ペガスス」座と言います。ラテン語の発音に由来しています。

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2本目のツアーでは、木星やさそり座がどんどん見えなくなる代わりにこのペガスス座が東の空に綺麗に見え始めています。2等星が綺麗に並んでいることから、「秋の四辺形」とも呼ばれています。9月中は夏の大三角と秋の四辺形が両方楽しめるお得な時期です♪

さらにもう1つ、北の空にはカシオペヤ座が上がり始めています。このカシオペヤ座もペガスス座と並んで「これが見えたら秋やな~」と感じる星座です。

カシオペヤ座は北極星を探す手掛かりになる星座として知られています。8月までは北斗七星を使って北極星を探すことができるのですが、秋になると北斗七星がどんどん低くなって見えなくなるので、代わりにカシオペヤ座を使って見つけ出します。

熊野古道を歩いていた修験者の人たちも、この星座を使って方角を見つけ出していたのかなーっと思うとなんだか感慨深いです。

 

天体イベント

最後にこの秋の天体イベントをまとめます。そんなに多くはないんですが、良かったら参考にしてみてください。

9月24日 中秋の名月

旧暦の8月15日です。ちなみに、満月は9月25日です。

10月22日 オリオン座流星群極大

10月22日は月明かりがあるので、月齢的にはピークの少し前、19日・20日辺りのほうが見える可能性あり。

11月18日 しし座流星群極大

夜明け前の早朝が1番条件良し。寒さを堪えて見上げてみてはいかがでしょうか。

 

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