テカポってこんなところ
ブログはじめました。
みなさん、どうもはじめまして。テカポで星空ガイドをしております、角田夏樹(かくだなつき)と申します。
今日からブログを始めます。主に紹介していきたいことはこんな感じです↓
世界一の星空と言われるニュージーランド・レイクテカポの星空紹介
まず最初の投稿はテカポってこんな町(村?)だよ~っていうのを紹介していきたいと思います!
テカポ基本データ
まず、テカポの人口は最新の統計では約460人です。日本では常識を遥かに超える人口の少なさですが、NZはそもそも国の人口が450万人程度ですので、田舎にある町の田舎っぷりが日本とは比べものになりません。
さらに面白いことに、ただでさえ少ないこの人口のうち約一割が日本人です。もうこちらで永住権を取った人もいますし、20年以上テカポで暮らしている人もいますので、そういった人たちはもうほとんどキウィです。(この国ではニュージーランド人のことをキウィといいます。)
元々「テカポ」というのはNZの先住民・マオリ族の言葉で「夜眠る場所」という意味があるそうです。マオリ族の人たちもテカポ湖のほとりで一休みしていたのでしょう。
テカポの町は標高約700mの高さにあり、年間を通して晴天率の高い場所です。星空ガイドをする上ではこの晴天率の高さにいつも助けられています。
気候は乾燥しており、緯度は北半球でいうと北海道と同じぐらいなので冬はとっても寒いです。逆に夏は涼しく、夏でも30℃を超える日は年間一週間程度です。今すぐにでも海に飛び込みたくなるような日本の厚さがたまに恋しくなります。
テカポに住んでみると
上記の基本データはテカポ在住じゃなくてもわかるような情報ですし、旅行で来られた方ならなおさらわかるようなことなので、ここからはテカポ住民ならではの視点で紹介していきたいと思います。
住むとなると最低限必要なのは衣食住ですよね。その中でも一番困るのが住です。テカポは最近になって星空の綺麗な場所として注目を集めていますが、つい数年前までは教会と氷河湖があるだけのただの町でした。
星空が注目を集め、旅行者が増えるに従い、ホテルやレストランなどの観光業界では多くの人手が必要となりました。しかし、町にはそれらの人々を収容できるだけの物件がなく(日本のアパートのような施設は一切ありません)、古い一軒家をシェアしながら暮らしています。
以前住んでいた家では固定式のシャワーのノズルが私の胸元の高さに設置されており、シャンプーをするたびにかがむので足腰が鍛えられたものです。各物件、家賃もどんどん上がっており住む場所を探すのがとっても大変な場所になりつつあります。
食に関しては、町にスーパーが1件だけありますのでそこで食べ物を調達することは可能です。ただ、このスーパーは8時に閉店しますので、日本のようにコンビニにいつでも行けるような快適な環境ではないです。
さらに、肉や魚の配給日は決まっており、買いに行っても売れ切れている日も度々あります。テカポ民は屈強な精神を持っておりますので、そんな日は釣竿を持って湖に出かけます。
衣に関しても、スーパーに靴下や下着などは置いてますが、基本的には他の町で調達する必要があります。1時間ほど車を運転すれば人口4万人ほどの大きな町がありますので、生活に必要なものは大体みなさんそこで手に入れています。人口4万人の町が大きな町に思えてくるのがNZ在住者の怖いところです。
テカポには病院もありませんので、基本的にテカポ民はみんな健康です。体がわかってるんです。
テカポはいいところ
なんだかこう書くと悪いところばっかりに見えてしまいますが、すっっっっっごくいいところですよ!!笑
日本と比べるとないものばっかりで不便に聞こえるかもしれませんが、それでも元気に生きていけるということは、なくてもいい物なんですよ。きっと。
ないならないでそれに合わせて生きてるうちに別になくても気にならないようになります。逆にちょっとしたことにありがたみを感じることができるようになります。洗濯物がよく乾くとか、星が綺麗とか、水がおいしいとか。(ちなみにテカポでは水道代はタダです。飲み放題です。)
あとは、やっぱり田舎だけあって人々の心の距離が近くて暖かいです。町で会ったらすぐ声かけてくれるし、スーパーに行ったら知り合いだらけ。私は和歌山の田舎出身なので、そういう素朴な暮らしが向いているだけなのかもしれませんが。
少しでも役に立てれば
いろいろ書きましたが、このテカポから少しでも皆さんの役に立てる情報を発信していければと思います。特にNZやテカポに旅行したい、もしくは住みたいと思ってる方にとって参考になったり、あわよくば背中を押せるようなブログにしていきたいと思っています。
次回はもう少し星空ガイドらしく、星の話を書きたいと思います。それでは今回はこの辺で。