熊野古道星空ガイドのブログ

「海辺の熊野古道」和歌山県みなべ町で星空ツアーを開催するStar forestのブログです。

テカポから見るオーロラ

こんにちは。テカポ星空ガイドの角田です。今回の記事はオーロラについて。あまり知られてはいませんが、テカポからもオーロラが見えることがあります。テカポからの見え方や見える条件についてご案内していきます。

どんな風に見える?

テカポからオーロラが見えるときには必ず南の方角に見えます。なぜならその方角に南極があるからです。日本でオーロラと言えばカナダや北欧など北極に近い国で見えることは有名ですが、同じように南極でも見ることができます。

極に近づけば近づくほどオーロラは頭上の高い位置に見えます。しかし、テカポは南緯44°の場所にあるので、南極に近くはありません。このように低い緯度で見えるオーロラを「低緯度オーロラ」と呼びます。

一般的にオーロラというと、頭上に広がる緑色の光を想像しますが、低緯度オーロラは地平線近くに見えます。色も緑ではなく、オレンジ色や赤紫色に見えるのが低緯度オーロラの特徴です。

下の写真は日本から友人が遊びに来た時にたまたまオーロラが出ていたので撮影したものです。そんなに強いオーロラではなかったので、地平線近くがぼんやりと光っているように見えます。

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肉眼では白い光のカーテンのように見えることがほとんどですが、カメラで撮影するとこのように色がついて見えます。これは、カメラのレンズは人間の目よりも性能がいいので、人間の目が捉えられない色の光を捉えることができるからです。

 

いつ見える?

ツアー中にオーロラの話をすると、よく聞かれるのが「いつの季節が一番見えますか?」という質問です。しかし、オーロラが見えるかどうかは季節に依りません。なので、見えるときはどの季節でも見えます。

それではオーロラはどんな時に起こるのか?というと、オーロラは太陽活動によって起こる現象です。太陽だっていつもよりよく燃えるときもあれば、調子悪い時だってあります。太陽活動が活発な時(いつもよりよく燃えている時)にオーロラは発生します。

じゃー太陽活動はいつ盛んになるのか?というと、太陽活動は約11年周期で強弱を繰り返します。11年に1回「今年は燃えたんねん!!」というピークの年があるわけです。ただ、この11年というのは平均値であり、短い時には9年でピークを迎えたり、長い時には14年かかったこともあります。

前回のピークが2014年でしたので、今太陽活動は少し緩やかになっているところです。それでも、年に何回かはテカポから見ることはできますが、どうしても見てみたい!という方は次回のピーク(10年後!?)を狙ってきてもいいかもしれません。

参考までに、太陽活動の強さは弊社Earth and Skyのホームページでもチェックすることができます。↓

http://www.earthandskynz.com/window-to-the-universe/ja/jp-weather

画面右側のオーロラモニターが南極上空からのイメージです。強いオーロラが出ると、ここに映っている緑の光がNZの方までブワっと伸びていきます。もし長期でNZ旅行される方は、このオーロラモニターを見ながら星空ツアーに参加してもらうのもいいかもしれませんね。ツアー中にオーロラが見れるチャンスです。

一度、私のツアー中にオーロラが出たことがありました。とっても強いオーロラで、地平線から夜空のかなり高いところまで肉眼で赤紫の光が見えました。その日はどれだけ必死に星の案内をしても誰も私の話には耳を傾けてくれませんでした。星空ガイドにとっては実はオーロラは天敵です。

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NZでもっとガッツリ見るには?

テカポからだと、どれだけ強いオーロラが出ても頭上に広がることはありません。地平線から上に伸びてくる程度です。もっとガッツリ見たいんだ!という方は、さらに南に行くことをオススメします。南極に近づくわけですね。

テカポから南だと、クイーンズタウンダニーデンといった大きな街があります。さらに、南島のさらに南にはスチュワート島という小さな島があり、そこまで行けばオーロラが出ている時にはかなりダイナミックに見えるかと思います。

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この写真はダニーデンの近くのWaikouatiという場所で撮影した写真です。今見えているの星々は日本からは見えない範囲の星空です。南天の星々とオーロラが見事な共演をしてくれています。

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